大切なペットが亡くなったときに人間と同じようにお墓を建てたいと考える人は少なくありません。もっとも、ペットのお墓をどのように用意すればよいか皆目見当がつかないという方も少なくないのではないでしょうか。実はペットのお墓については明確なルールがあるわけではないので、希望すれば自宅の庭などに建てることも可能です。ただし、そのまま土葬してしまうと衛生上あまり好ましくないので、できれば火葬した上で埋葬するのがおすすめです。

また、水捌けの悪い場所にお墓があると地盤沈下などによって破損してしまう恐れがあるため、なるべく乾いた地面の上に設置するようにしてください。それ以外の選択肢としては、民間の墓地やペット専用の霊園で供養してもらうというやり方もあります。ただし、民間の墓地の中にはペットの埋葬に対応していないところも少なくないので、もし将来的に自分も同じところに埋葬してもらいたいと考えているのであれば、事前に対応可能かどうかをチェックしておいた方がよいでしょう。また、場合によっては、お骨をパウダー状にして自然に還す散骨や自然葬という供養方法もあり得ます。

海に散骨する場合は海洋散骨、樹木の近くに散骨する方法は樹木葬などと呼ばれるのですが、いずれも民間墓地などを利用する場合に比べて費用を抑えられるという点がメリットです。なお、無断で散骨すると条例などに抵触する場合があるので、行う場合は専門の業者に相談するのがおすすめです。